青空に映える屋根と緑の大地に似合う家に住む!

建築業界の中にいる僕がカッコいいと感じる職業『左官』について

こんにちは!もう10月も今週で最後ですねぇ。
カレンダーを見て、歳を重ねるごとに1年の速さを感じている十勝で建築資材の営業販売をしている五十嵐です。

十勝も木々が紅く染まり、寒さも一段と深まってきました。
カネマツは10月に入りおかげさまで忙しさも一段とあがり今年末まで走り抜けていきたいところです(^O^)

今回は僕が建築業界の仕事でカッコいいなと感じている職種を紹介いたします。

コテを自在に操り表現する仕事~左 官 ~

僕がこの職種を好きになったのは、数年前に磨きの壁を見てからです。
磨きとは色々な工法はありますがコテやその他の道具を使用し「磨き」と言うだけに、時間をかけキレイに磨き、ツルツルになるまで磨く事を言います。
実際に磨き上げた箇所に触れるとツルツルで光沢があり継ぎ目のないタイルが貼られているかのような感覚になります。
貼物やタイルでは継ぎ目ない一面を出すにはなかなか難しく磨き方によって様々な表情になりますし、丸い面もそよのようになるので、とてもキレイに見えます。

そしてどこの業界にもカリスマと言われる方がいますが左官業界にもカリスマと言われる
方がいます。

~久住  章(くすみ あきら)氏~

久住章さんは、左官業界や建築業界では超有名な方で、数多くの雑誌やテレビ番組でも紹介されている まさに『TOP・OF・SAKAN』と言っても過言ではない方なんです。 活動は日本に留まらず世界各地飛び回り日本の左官の技術や実際に左官をしに行って左官の素晴らしさを伝える仕事をしているすごい方なんです。

 OLYMPUS DIGITAL CAMERA  この方が久住章さんです。ここ十勝でも久住さんが携わった建築物があり、数年前に左官協会のツアーに参加した際に、僕もお話しさせて頂いた事があるのですが、画像から見る通りにとても物腰が柔らかく穏やかな感じで、笑いもいれたりと、とても魅力ある方で
左官についてお話しをする時は穏やかながらも、かなり情熱的にお話しをしてくれました。

そんな久住さんが携わった十勝の建築物を少しだけ紹介してみます。

~十勝の大地に似合う赤レンガを使った『北海道ホテル』~

当時左官ツアーの出発地点が赤レンガが、とてもいい感じの北海道ホテルからスタートしました。 ここ北海道ホテルは、十勝の有名なリゾートホテルで地元の人は結婚式で使用したり、カップルや夫婦では色々な記念日の思い出を作りに来たり、そして観光の方は十勝の美味しい食材を使用した和・洋・中が食べられる十勝の良い所が詰まったホテルです。
北海道ホテルの外観は十勝の粘土で作った赤レンガをふんだんに使用した奥ゆかしさを感じる建造物なんです。

 そしてここ北海道ホテルでの内観の塗り壁を見てください。

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 あまり画像が良くなくすみませんって感じですが(^_^;)
これはイタリア漆喰といってイタリア及び周辺国で施工されている工法のひとつでイタリア磨きとも言います。キレイな紫色のイタリア磨き壁と照明のコントラストがとてもいい感じです。

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  これはイタリアン磨きで施工したカウンターになります。Rの曲線と、濃いエメラルドグリーンが良い感じです。これもかなり細かく磨かれており見る角度により鏡のように物が写ってみえます。ホント素晴らしいの一言です!
そしてこれは、丸支柱なんですが。。。

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  何か形が見えるのが分かるでしょうか?
そうこれは熊です。色の濃淡をつけて熊の形に彩っています。
こういった遊び心を取入れるところがとてもワクワクし、左官が素晴らしいなと思う
ところでもあります。

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ここは大ホールに続く、廊下の画像です。この大きなRの支柱もイタリアン磨きでの施工でひとつ、ひとつとてもきれいに磨きあげられています。 ツアーに参加したメンバー皆この
Rの支柱を見た時ペタペタと質感も感じるように触っていました。

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 このRの支柱は左官の磨きでとても良く見えますが照明との融合により一段と重厚感が 出ていますよね。

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 そしてここはよく結婚披露宴や色々な会合がある際に使用するホールなのですが、ここの壁はすべて左官で仕上げてあり、大きい丸支柱が窓際に何本もあるのですが、当時建設工事日程が大詰めを迎えていて、ひとつ、ひとつ磨き上げるのに相当苦労したと、当時の事を振り返っていた久住さんのお話しも聞けました。

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  しかし苦労あっての仕上がりをみるととても素晴らしく、とても淡いグーリンが窓辺の庭園と マッチして穏やかに感じるし、なおかつホール全体を見渡すと柱の存在感がものすごく引き立っていました。

 

最 後 に・・・

今回は僕がこの業界でカッコいいなと感じた「左官」についてとその業界のカリスマ久住さんについても紹介してみました。
今回は左官の磨きについての事を交えながら紹介しましたが、左官とは塗る・磨くだけでなく造形と言って、様々な形につくり実際にそのように見せる技もあります。
例えばモルタルなのに木目をつけて扉を造る事や岩の様にごつごつとした立体感を
付けたりと、まさにアーティスの職種であるなと感じます。
 そして十勝を観光する際にホテルで左官アーティスト達が仕上げた内観を見るのもまた乙な感じですよね(^_^)
実はここ北海道ホテルは、スイートルームがありそこは全て左官で仕上げた壁になっています。ここでは残念ながら紹介しませんが、とても落ち着く空間に照明と左官のコントラストが最高な部屋でした☆彡十勝観光で、夫婦、カップルで少し贅沢をしたい方はおすすめですよ!

なんだか最後は十勝観光に来た際のホテル紹介にもなりましたが、今回はこれにて終わりにします。

それでは☆ミ

北海道ホテルのHPはこちらから⇒http://www.hokkaidohotel.co.jp/

 

 


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五十嵐大介

五十嵐大介

販売促進営業アドバイザー株式会社カネマツ
十勝の工務店様に支持を頂き、カネマツ入社10年目に入ります。お客様の「困った」を解決すべく日々奮闘中です!